エントリーシートの添削法

前回エントリーシートの添削についても書こうと思っていたのですが、長くなってしまったのでふたつに分けました。

 

というわけで今回はエントリーシートの添削について書きますが、私は他の人から添削を受けることができませんでしたので、研究に関する諸々の申請書等の経験も踏まえての見解を書こうと思います。

 

まず、エントリーシートを誰に見てもらうかという問題ですが、可能であれば学部生や修士学生の就活と同様、友人や先輩に頼むのが思います。特に博士卒で民間企業に行った先輩がいればぜひ協力してもらいましょう。

就活していることを隠していたり身近に頼れる先輩がいない場合、自分で添削を行うしかありません。私はこのパターンでした。申請書等でもありがちですが、この場合、自分の中では繋がっている論理が初見の人にとっては繋がっていないという部分がたくさん残ります。そしてこれらは何度自分で読み返しても気づくことが難しいです。

 

そこで重要になるのが、エントリーシートの第1稿を完成させる時期です。言いたいことは、なるべく早く第1稿を完成させるべきだということです。具体的にはエントリーが始まる時期の1-2ヶ月前くらいでしょうか。19年卒の場合、学部生・修士学生の就活が3月エントリー開始 - 6月内々定なので、それより1クール早くに第1回の博士採用活動が始まると考えると(過去記事参照)、11月ごろエントリー開始 - 2月ごろ内々定という感じでしょうか。すなわち10月中には第1稿を書いておくべきです。

 

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そうすることによって、1ヶ月後に自分のエントリーシートを見直した際(頻繁に見直すのは控えた方がいいかもしれません)、初見に近い感覚で読むことができます。そこで論理性や整合性を整え、最終版を作っていくのがいいでしょう。

とはいえまだ各企業のエントリーシートの内容は分かりません。どんな質問への回答を準備すべきか分からないという方もいらっしゃるかもしれませんが、時間も限られていますしベーシックな質問についてのみ準備をしておけば充分です。就活仲介サイトのマイナビリクナビにはエントリーシート作成支援のようなツールがあり、よくある質問が並べられていてそこに自分の回答を保存できます。そこにある質問のうち真面目系(「自分を動物に例えると?」のような質問は少なくとも博士の就活にはほぼ出てこないので無視します)のものに対して回答を作成することから始めてみてください。

 

上記の方法は、先輩や同期を頼ることができる方にも有用です。エントリーシートの最終チェックは自分の仕事ですから、早めに作成しておけばその分自分で行うチェックも客観的になり、よりよいものが完成すると思います。

 

最終的に目指すべきものは、

・自分のアピールすべき性格や長所が明確に定まっている(複数書いて散らかさない)

・アピールすべき研究スキルも明確に定まっている

・長所、研究スキル、研究成果、志望動機などが全体としてしっかりと論理的に繋がっている

これらを満たしたエントリーシートだと個人的には思います。みなさん頑張ってください。