就活情報(企業情報)の入手法

よく「就活は情報戦だ」と言われます。博士就活も同様です。しかし就活をやってみて、大学によって情報格差がかなりあるのではないかと感じました。

 

情報といっても種類がありますが、ここではどんな企業が博士を取っているのか、その企業がどんなビジネスモデルでどんな業績か、どんな待遇かといった企業情報の手に入れ方を紹介します。

 

最初に情報格差があると言いましたが、情報強者になり得る博士学生は大きく2パターンあって

a. 博士卒の先輩が研究室や研究科に多く、その先輩たちのノウハウを手に入れることができる環境の人

b. 大学自体が博士・ポスドクキャリアパス支援に力を入れていて、その情報を入手しやすい人

です。

 

そもそも博士後期課程に進学する前から就職を見据えているのであれば、院試や研究室配属の時点でa. に当てはまる研究室を選んだり、b.に当てはまる大学の院試を受けたりすることもひとつの戦略だと思います。

 

では、そうでない研究室選択をしてしまった人はどこで情報を手に入れればよいのでしょうか。

 

ひとつは地道に企業のHPなどを探すことです。

新卒の募集要項を見て、博士卒専用ページや待遇欄に博士の給料が載っていれば、定期的に博士を取っている証左となります。ですがこの方法だと自分の思いつく企業しか調べることが出来ません。

そこで便利な方法が、業界の協会を調べることです。

例えば製薬業界を目指しているなら、「製薬 協会」などと調べると日本○○協会といった製薬企業や医薬品業界の協会がヒットします。協会によっては会員企業の一覧を載せていますので、そこから企業を知っていくことが出来ます。

 

とはいえ、ノーマークな業界は知ることが出来ませんし、ひとつひとつ企業を調べていくのは非常に時間がかかります。

そこで私が最もお勧めしたいのが、博士・ポスドク向けの企業説明会(合同説明会)に参加することです。特に、人材会社ではなく大学が主催するものがよいです。

実は、いくつかの国立大学では博士・ポスドクのキャリア支援サービスを他大学の学生も受けられるようにしているところがあり、そのひとつに大学主催合同説明会への他大学生の受け入れがあります。

この大学主催合同説明では博士採用枠のある自分の知らない企業をたくさん知ることが出来ますし、人材会社主催のものとは違って学生があまり多くないため、顔や研究スキルを売り込みやすいです。

具体的な大学名を出していいのか分からないので出しませんが、「国立大 博士 キャリア支援」と検索すると、他大学生のキャリア支援も行っている(ことを私が知っている)大学が2ページ目までにすべて出てきました(9月18日11時時点)。

 

こういったものを是非活用して、情報戦に負けないように頑張ってください。